「瞬間を最高に生きる」
全日本剣道連盟居合(俗に制定居合と称される)の一本目「前」。抜きつけてからはある本にこうある。「抜きつけたら、ただちに左膝頭を右踵近くにおくりつつ、左耳の高さに後方を突く気持ちで、すばやく刀を頭上に振り上げると同時に左手を柄にかけるや、間をおくことなく右足を踏みこむと同時に真っ向から切りおろす。」
この文章どおりにできる人は天才である。昨夜の稽古の後、師匠にこれが出来ないで苦悶していると申し出た。刀が動き出してから足が始動してもいいかと問うと否という返答。「できぬなら100回やれ。その上で見て指導する。それでも出来ぬなら千回やれ」と。正論である。悩んだ末に与えられる助言だからこそ分かる。まずはやるべきことがある。今ふと振り返ると母校剣道部の部訓があった。「百錬自得」。
永平寺では新参の雲水への教育においては容赦ない姿勢がある。一度教えた後はぶっつけ本番、できなければ体罰である。リハーサルもヘッタクレも無い。詳細は「食う寝る座る永平寺修行記」にある。そのことをその場で少し話すと、ある方は「エライコト言うてくれたな」と嫌味を言われた。しかし私は真実思うのである、そこにある姿勢そのものが必要なのではないかと。
もう若くはない。私たちの居合に使う時間は一瞬一瞬が大切な時間ではないのだろうか。二時間弱稽古して終ったらまた来週、同じことの繰り返しで上達しないでいいという姿勢で過していいのだろうかという、本当は切実な疑問である。教えるほうの気持ちも考えねばなるまい。繰り返すが過すのではない、生きるのでなければならない、そんな思いである。
昔M社で副社長を務めた大学の大先輩が言った言葉が忘れられないでいる。「瞬間を最高に生きる」。そういうことだろうなと納得できる。真剣に生きるということが揶揄されがちな時代だと思うが、人の目に映ることを気にする必要などなく、ただ自分の人生を最高に生きたい。「瞬間を最高に生きる」、そう生きたい。
写真:母校剣道部創部百周年記念手拭。寄付2万円、手拭一枚。あああああ~。
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コメント
「今」をどれだけ充実しているかがすべてなんでしょうね。興奮していたのか、かなり真面目なことを書いてしまいました。でも何度か読み返してみましたが、やはりこれでいいのだと思います。たしかピアノをされているんでしたね。できる人が羨ましいです。
「ああああ」はそのとおりです。おまけに毎年の会費も自動引落。そんなんするんやなかった。アアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
投稿: 凡人 | 2008年5月25日 (日) 12時42分
やっぱりそうなんだな・・・。
素直に納得できました。
『もう若くはない。私たちの居合に使う時間は一瞬一瞬が大切な時間ではないのだろうか。二時間弱稽古して終ったらまた来週、同じことの繰り返しで上達しないでいいという姿勢で過していいのだろうかという、本当は切実な疑問』
この疑問は本当はとっても大切な疑問だと思います。瞬間でも良い、輝く音が出せるように今日も練習に励まなくちゃ。
*最後の「ああああ」は嘆きの文字でしょうか(^^)
投稿: 花子ママ | 2008年5月25日 (日) 10時00分